今できる100のこと、私たちの答え─自分の気持ち鑑定録─

彼の気持ちばかりを追いかけていた。
“どう思われているか”を気にしすぎて、
自分の本当の気持ちが見えなくなっていた。
そんな自分を変えたくて、私は再び電話占いを頼った。

相談概要

“彼の気持ち”を考えるほど、迷子になる

彼との時間は穏やかだった。
カフェで他愛ない話をして笑い合う日も増えた。
でも、家に帰ると不安がこみ上げてくる。

“今日は楽しかったけど、私ばかり話してた気がする。”
“あの沈黙、退屈だったのかな。”

メッセージを見返して、何度も反省してしまう。
「また会おうね」と言われても、
“社交辞令かも”と疑ってしまう。

彼の言葉一つで浮き沈みする自分が、嫌だった。
「このままじゃ、彼のことを考えるたびに苦しくなる」
そう思って、あのアプリを開いた。

電話越しに聞こえた“逆の問い”

受話口の向こうから、あの穏やかな声。
私は少しだけ笑って言った。

一瞬、言葉が出なかった。
“守りたい気持ち”？

その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥に光が差し込むような感覚があった。

“自分の気持ち”を書き出すという行動

通話を終えたあと、私はノートを開いた。

「今できる100のこと」
──その続きのページに、
初めて“自分のための言葉”を書き出した。

「自分の気持ちを否定しない」
「嫌われることを怖がらない」
「“どうしたいか”を素直に書く」

ペンを握る手が、少し震えていた。
彼のためのリストじゃない。
“私の心と向き合うリスト”だった。

書きながら気づいた。
私が怖かったのは、
“彼の気持ちが離れること”じゃなくて、
“自分の気持ちが変わってしまうこと”だった。

“もう好きじゃないかもしれない”と気づくのが怖かったのだ。

占い師からのひとこと

彩花さんは“愛されたい自分”ではなく、
“愛したい自分”を見つけたのですね。
相手の気持ちを理解するよりも、
まず“自分の心に誠実でいること”。
それが、すべての始まりです。

その後の私

彼と会う予定がなくても、不安にならなくなった。
“次に会ったときに、私はどう感じるだろう”と、
自分の心の動きを楽しみにできるようになった。

行動を変えるよりも、
“自分の気持ちを信じること”が、
こんなにも世界を静かに変えるなんて思わなかった。

ノートの最後に、私はこう書き加えた。
「自分の心を、いちばん大切にする」

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