ときめきの静かな再生─自分の気持ち鑑定録─

彼との関係は穏やかで、何も問題はないはずだった。
それなのに最近、胸の奥がどこか置いてけぼりになっているようで、
「ときめかない自分」に罪悪感まで覚えていた。
理由の分からない不安を抱えたまま、
私はそっと電話占いに頼ってみることにした。

相談概要

穏やかなはずの恋なのに、胸のどこかが追いつけなかった

彼との関係は、表面だけ見れば何も問題がなかった。

デートはゆっくり過ごすことが多くなった。
無理に盛り上げようとしなくても、
自然に笑い合えるような穏やかな時間。

以前は少しの沈黙でも落ち着かなくなっていたのに、
いまは黙っていても気まずくない。

それなのに──
胸の奥では、ずっと答えの分からないざわつきが続いていた。

（どうしてなんだろう。
幸せなはずなのに、苦しいのは）

彼が変わったわけじゃない。
むしろ優しさは昔より増えている。

会えばいつも私の歩幅に合わせてくれるし、
疲れているときも無理にテンションを上げたりしない。
それが“居心地の良さ”につながっているはずだった。

でも私は、
そんな穏やかさに胸が追いつかなくなる瞬間があった。

電車で隣に座る彼の横顔を見ながら、
ふと心がふわりと遠くに漂ってしまうような感覚。

会っているのに、
心だけ少し離れていくような気がした。

（…私、どうしちゃったんだろう）

“ときめき”が薄れていることに
気づいてしまった日から、
罪悪感がじわじわと広がっていった。

彼を傷つけたいわけじゃない。
嫌いになったわけでもない。
でも、前みたいに胸が高鳴らなくなっている自分が
どうしようもなく怖かった。

（私だけが空回りしてるのかな）

彼の優しさを受け取るたびに、
自分の心が反応しないことに
小さく檻を作ってしまうようだった。

“このままでいいの？”
“私、本当に彼を大切にできているのかな？”

自分で自分を責めるたびに、
胸の奥に錘がひとつずつ積み重なっていった。

答えが出ないまま、
私は静かに疲れていた。

そんなとき──
彼との思い出アルバムを見返していたはずなのに、
いつの間にか
“自分の気持ち”の輪郭を見失っていたことに気づいた。

（この揺れは、どこから来ているんだろう）

その答えを探すように、
私はふと、電話占いの画面を開いていた。

電話の向こうで、私の“揺れ”の正体がほどけていった

電話がつながった直後、
占い師さんの声は
驚くほど静かで、柔らかかった。

その一言に、
胸の奥にあった固いものがすっと緩むのを感じた。

私はゆっくりと言葉を探しながら話し始めた。

彼との関係が穏やかで、本当は満たされているはずなのに、
どうしても胸の奥がざわつくこと。
ときめきが薄れてしまったように感じて、
“自分だけが空回りしているのではないか”と怖くなること。
そんな自分に、罪悪感まで覚えてしまうこと。

話し終えると、
受話器の向こうで小さく呼吸する音がした。

その言葉は、
心の奥のいちばん痛いところに
そっと触れられたようだった。

胸の奥がじんと温かくなった。

信頼。
その言葉を聞いた瞬間、
胸に張りついていた重さが少し剥がれ落ちた。

“事実”。

その言葉を聞いた瞬間、
私は思い出した。

仕事で落ち込んだ夜に、
何も言わず隣に座ってくれたこと。
私が泣いたとき、
理由を聞かずに背中をさすってくれたこと。
どんなに忙しくても、
誕生日だけは必ず会いに来てくれたこと。

（私…たくさん支えてもらってたんだ）

自分の気持ちが揺れていることに気を取られて、
ずっと見えなくなっていた。

通話の終わり、
占い師さんは静かに言った。

その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥がふわりとほどけていった。

“彼の良いところ”を書き出したとき、胸の奥に灯ったもの

鑑定を終えたあと、
私はノートとペンを机の上に置き、
ゆっくり深呼吸をした。

（……書いてみよう）

“彼の良いところ”を五つ。

そう言われたときは、
「そんなのすぐ出てくる」と思った。
でも、いざノートを開くと
最初の一行がなかなか書けなかった。

ときめきの薄れた自分にばかり気を取られて、
彼をちゃんと見る余裕をなくしていたことに気づいた。

少し時間を置いて、
そっと文字を書き始める。

• 約束を守ってくれる
• 怒らないで話を聞いてくれる
• 私の家族を大切にしてくれる
• 疲れていても会う時間をつくってくれる
• “大丈夫だよ”と一番最初に言ってくれる

五つ書いた瞬間、
胸の奥がじんと熱くなった。

（……こんなにも、守られていたんだ）

文字が、記憶を呼び起こす。
記憶が、感情をやさしく撫でる。

思い返せば、
健はいつも
私が安心できるように立ち回ってくれた。

派手なサプライズなんて一度もなかったけれど、
静かな優しさだけは
ずっと変わらずそこにあった。

（ずっと支えてくれてたのに、
私は自分の揺れしか見てなかったんだ…）

罪悪感が胸に波のように押し寄せてきたが、
その後にふっと、
静かな感謝が広がっていくのを感じた。

“ときめきが少ない＝愛が薄れた”
そう思い込んでいたのは、
私の中の古い恋の価値観だった。

ときめきは消えたんじゃない。
安心へ形を変えて、
もっと深い場所に沈んでいただけ。

ノートの文字を見つめながら、
私は初めて、
“今の私たちの関係”を
誇らしく思えた。

（この人を選んだ私を、
もう少し信じてみたいな）

心のどこかで
そんな小さな灯りがともっていた。

占い師からのひとこと

ときめきが静かになると、
私たちはつい“自分の心が間違ってしまった”ように感じます。

でも、ときめきは消えるのではありません。
安心という形に姿を変えて、
もっと深い場所へ沈んでいくだけなんですよ。

彼を大切に思うからこそ、
自分の揺れを責めてしまったんですよね。
その優しさは、愛を失う不安から生まれたものです。

今日、美咲さんは
“確かに積み重ねてきた愛”を思い出しました。
それは誰にでもできることではありません。

もう大丈夫。
これからは、
ときめきよりも深い“信じられる関係”を
どうか誇りに思ってください。

その後の私

鑑定を受けたあの日から、
私は少しだけ、自分の心に時間を使うようになった。

“ときめかない自分”を責めていた頃、
私はずっと
何か大きなものを見失っているような気がしていた。

でもノートに書いた
“彼の良いところ”を読み返すたびに、
胸の奥がふっと温かくなる。

穏やかさは、退屈じゃない。
優しさは、当たり前じゃない。
寄り添われてきた事実は、
いつの間にか私の心を支える大切な土台になっていた。

（私は間違ってなかった…）

気づいてみれば、
彼との時間の中に
小さな安心がいくつもあった。

前みたいに胸が高鳴らない日があっても、
それを怖がらなくなった。

ときめきが静かになった先には、
もっと深い場所で灯り続ける
“安心”という愛があることを
身をもって知ったから。

まだ完璧には分からないし、
また揺れる日もあると思う。

それでも今は、
彼を選んだ自分を
少しだけ誇れるようになった。

それが何より、
この恋が育ってきた証なんだと思える。

---

プロ占い師に相談しませんか？

恋の悩みは、
「正しい・間違っている」で判断するものではありません。

“なぜこんな気持ちになるんだろう”
“本当はどうしたいんだろう”

その迷いを、
あなたの気持ちに寄り添って受け止めてくれる占い師さんは必ずいます。

疲れたときは、
誰かに頼っても大丈夫です。

占いに悩みを持ち込む前に

占いに悩みを持ち込む前に、まずは今の悩みを整理してみましょう。
質問事項を事前にまとめておくことで、会話がスムーズになり、聞き忘れも防げます。

▶ 占いの活用方法はこちら

終話後に「大事なことを聞きそびれた…」という後悔をしないためにも、
ノートに質問を書き出しておくのがおすすめです。

▶ 占いノートの書き方はこちら

さらに、無駄な延長を避けられるので、費用面でも安心して利用できます。

電話占いを活用したお悩み解決ロードマップ

ひとりで悩み続ける必要はありません。
どんな恋の悩みも、3つのステップで少しずつ前に進めます。

▶お悩み解決ロードマップについて詳しくまとめている記事はこちら(姉妹サイト)

目標を追うことに疲れてしまったら

頑張って進もうとすればするほど、ふと心が疲れてしまうこともあります。
そんなときは、一度立ち止まって“エネルギーの調子”を整えるのも大切です。
エナジーヒーリングを通じて、心身のバランスを取り戻してみてください。

▶エナジーヒーリングはこちら(姉妹サイト)